ベランダやバルコニーの下が居室になっている場合は、屋根と同様にある程度しっかりした防水処理が必要です。とくに木造住宅では雨漏りを放置していると、カビによる健康被害や木材が腐朽して建物の寿命にも影響が生じる恐れがあります。建物も虫歯と同じように早期発見・早期治療によって工事費用や工事期間も少なく済むのです。

1.施工前

ベランダ床をテープやシリコンで補修しているが、下地の木材が腐朽している。歩くと床がブカブカしている状態で室内への雨漏りが生じている。

施工前


2.下地補修

木材の腐食部分を除去し、シロアリ等の蟻害の有無を確認する。強度の確保の為に床面へ合板を張る。そしてプライマーを全面に塗布する。

防水下地補修


3.通気緩衝シート張り

プライマーの硬化を確認し、専用の接着剤を塗布し不織布製通気緩衝シートを張り付け転圧処理を行う。

通気緩衝シート張り


4.防水施工

床面に緩衝シートを貼り付け、シートの目止めを行う。ウレタンゴム系塗膜防水材を所定の膜厚になるよう塗布する。室外機の下も確実に防水処理を行う為、専用の架台やロープ等で吊り上げる。

ウレタン防水


5.トップコート塗布

ウレタン防水材が硬化している事を確認しトップコートを塗布する。トップコートが完全に硬化してから室外機を床面に降ろし架台脚部の防水処理を行い完了。

トップコート



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